地域の医療機関からご紹介いただいた患者様の画像診断や
健康管理活動としてのPET/CT検診(がん検診、認知症検診)を行う医療機関です。

JA長野厚生連 長野PET・画像診断センター

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JA長野厚生連 長野PET・画像診断センター

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PET検査とはbasic knowledge

PET/CT検査とは?

PET =
Positron Emission Tomographyポジトロン・エミッション・トモグラフィ

陽電子放射断層撮影

がん細胞は、ブドウ糖を多く取り込む特性があります。
その性質を利用して体内のがんの有無や位置、大きさなどを調べるのが、PET検査です。
1回で全身を検査でき、腫瘍があった場合はその良悪性の鑑別も行うことが可能です。

近年は、PETにCTという装置を一体化させたPET/CTという装置が登場しました。PETとCTの両方で撮影した画像は、PETだけの検査よりも腫瘍の位置や大きさなどを詳しく知ることが可能になります。

こちらの3つの画像は、当センターのPET/CT検査で撮影された画像で、
検診を受けられた方の肺がんが写っています。

このように、PETでがんを見つけてCTで位置を特定し、
両方の画像を組み合わせる(フュージョン)することでハッキリと病変をとらえることができます。

PET/CT検査の特徴

一度で検査の全身をチェック!
PET/CT検査は一度の検査でほぼ全身を撮影します。
総合的な診断に威力を発揮します。
ほとんど苦痛がなく、短時間で検査終了!
薬剤を注射して約1時間ほど安静にした後、横になって20分ほど撮影するだけです。
がんの早期発見、転移、
病期診断(がんの進行度)、再発の診断に有用!
現病巣の検出、転移、進行度、再発の診断について、全身を検査することができます。
認知症診断も可能!
CTやMRIでは、脳の形が変化しないと認知症の診断ができません。ところが、PET/CTでは、脳の機能が低下した段階で診断ができるため、認知症の早期発見ができます。

PET/CT検査の限界

PET/CT検査でも発見しにくい部位やがんの種類があります。

がんの診断においてPET/CT検査は大変優れていますが、
PET/CT検査のみで全て確定診断ができるものではありません。
  • 検査装置の性能上、数mmの小さながんは検出が困難な場合があります。
  • 体内には、がんでなくても検査薬FDGが集まりやすい部位があります。
  • ブドウ糖を大量に消費する脳や心臓、FDGの体外への排出ルートとなっている腎臓や膀胱、胃などです。
  • FDGがたくさん集積するこれらの部位は、PET画像では色濃く映し出されてしまい、その周辺にがんがあったとしても見つけ出すことが難しく、正確な診断が困難な場合があります。
  • FDGは炎症などの良性疾患にも集積します。
  • また糖代謝の低い一部のがんでは集積が低い場合があります。そのためこれらの疾患では正確な診断が困難な場合があります。

脳すこやか検診

PET/CTで「認知症」を早期に発見することができます。

なぜ認知症を早期に発見できるの?

認知症の進行は
1.まず脳の機能(脳細胞の活動性)が低下します。
2.その後に、脳が痩せてきて形が変化します。

CTやMRIは脳の形の変化で診断をします。
ところがPET/CTでは脳の機能が低下した段階で診断ができるので、認知症の早期発見ができます。

PET/CTで認知症が診断できる仕組み
  • PET/CT検査で使用する薬剤は、がん細胞などエネルギーが沢山必要な細胞に集まる性質があります。
  • 脳も非常に多くのエネルギーを必要とするため、検査の薬剤が多く集まります。
  • ところが、脳細胞の中でも活動性が低いところは、ほかの脳細胞と比べてエネルギー消費が少ないため、薬剤の集まり方がいくらか低くなります。
  • 脳のPET/CT画像をコンピュータで解析して、脳の活動性が低いところを特定することで、認知症の診断ができるという仕組みです。

※脳すこやか検診は認知症の検査です。
脳ドックのような脳梗塞、脳腫瘍などを検査するものではありません。

さらに詳しく見る

正常な脳PET画像

正常な脳は薬の集まり方が全体的に均一です。

右横から見た画像 左横から見た画像 上から見た画像 下から見た画像
アルツハイマー型認知症の脳PET画像

灰色の部分が薬の集まりが低い(脳の活動性が低くなっている)ところ

右横から見た画像 左横から見た画像 上から見た画像 下から見た画像